同窓会事務局からの重要なお知らせ

多田教授、本城特任教授、一見准教授、滝川技術補佐員が文部科学大臣表彰を受賞しました!
2013年03月19日 11時14分

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文部科学省から、平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定についての公表があり、本学の瀬戸内圏研究センター及び農学部の多田邦尚教授、本城凡夫特任教授、一見和彦准教授、滝川祐子技術補佐員が科学技術賞を受賞することになりました。 
文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃える賞です。今回の表彰は、理解増進部門における「干潟を含めた浅海域環境研究と市民への普及啓発」のための研究と、成果を地域社会へ還元してきた活動が評価され、受賞する運びとなりました。
なお表彰式は、平成24年4月17日(火)に文部科学省において執り行われます。 
 
業績の概要は以下の通りです。 
瀬戸内海沿岸域における干潟の面積は1898年から現在までの間に半分以下に、また藻場面積も3分の1以下に減少しています。その原因の一つに、埋め立てコンクリート海岸及び鉛直護岸の増加があります。干潟あるいは藻場が幼稚魚などの「ゆりかご」と呼ばれたり、生物多様性や生物量が非常に豊かな場所であり、非常に大事な場所であることは、一般市民にも感覚的に理解されてはいるものの、果たして、それがどのような根拠に基づいているのかということになると明確な答えは得られていません。 
本活動では、干潟を含めた浅海環境とそこに生息する生物の研究等についてその成果を、学会発表、学術論文、講演会等として公表するとともに、小中学生や、中学高校理科教員および一般市民向けに野外観察でも活用できるよう、『瀬戸内圏の干潟生物ハンドブック』(恒星社厚生閣)を出版しました。さらに、干潟を含めた浅海域の環境に関する理解と興味を高めるために、干潟観察会、生物観察会等の「生の体験を通じた環境学習」を設けました。本活動により、地元住民の干潟を含めた浅海域の環境の再生・創造の意識を大いに高め、またそのための理解増進に大きく貢献しています。 
 

 

P R

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