同窓会会員からのお知らせ

塩屋君を偲ぶ(0)
2013年07月04日 運営スタッフ 大分県立臼杵高等学校同窓会(大分県)

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臼杵高校同級生 日廻 文明(1975年・昭和50年卒業)

 野津町出身で、俳優・映画監督を務めた塩屋智章君が急逝しました。日本の、大分県の、そして臼杵市の大きな宝を失ってしまいました。30年間の様々な経験と知識をこれから郷土臼杵、大分のために使ってくれると、大きな夢と期待を抱いておりましたので、とても残念でなりませんが、ご冥福を祈りたいと思います。

 2008年にチャレンジ・大分国体の開閉会式の総合演出を担当した関係で、度々郷里へ戻り色んな話をする機会ができました。ほとばしる郷土への思いにこちらが動かされ、地方の真の豊かさや素晴らしさを内外に発信し、育てていく夢をお互い語り合いました。

 元来のリーダーシップ、猪突猛進に加え、周りに対する優しさや配慮に、30年の努力や蓄積が垣間見えました。

 2009年もおしつまった12月25日に電話がかかり「第一次産業を応援する映画を臼杵市で撮影したい」これが2012年映画「種まく旅人〜みのりの茶〜」となって、全国に臼杵市の農業、自然、まちづくりを発信することが出来ました。

 彼の功績は映像文化だけにとどまりません。学んだ演技理論、俳優経験を基に設立した「アクターズクリニック」において、実践的な演技指導を独自のカリキュラムで行い、数々の卒業生を送り出しています。

 彼は、このクリニックを単に俳優を育てる場所と考えておらず、長い人生を生きていく上で必要な人間としてのあり方、考え方を指導していく、つまり何の職業についても社会で通用する人間を育てたいという彼の強い信念と発想が経営方針に垣間見えます。

 昨年から、東京・大阪に続き大分校を開設していただき、臼杵市においても「里帰り授業」として、彼自身が直接生徒に指導する「コミュニケーションプログラム」を始めてもらっていました。私自身、短時間で生徒の表現力が変わっていくのを目の当たりにし、何とかカリキュラムに乗せて、指導いただけないかと思っていたところでした。

 これからの臼杵、大分、日本を背負ってたつ若者の人材育成を、コミュニケーション能力を育てるという視点で、今後取り組んでいければと考えております。

 日本の地方の豊かさ、価値を世界に広めていく、東京にいなくても世界に通用する人間を育てていくという彼の遺志を、残された私たちは少しでも実現するように努力していきたいと思いますし、それが彼の一番の供養になると考えています。


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